ひとり酒と、ちょっとだけ“研究室”っぽく

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ひとり酒と、ちょっとだけ“研究室”っぽく

平日22時。ソファに沈みながらスマホをロックして、「さて、今夜の一杯どうしよう」と考える。
この瞬間がいちばん好き。誰の予定にも合わせなくていいし、好きな音量で好きな曲を流せる。
私の〈ひとり酒〉は、ただ飲む時間じゃなくて、ちょっと“研究”する時間だ。

グラスひとつで、味が変わるのが面白い

缶のまま飲む日もあるけど、基本はグラスに移す派。丸いタンブラーと細身のグラス、どっちにするかで気分が変わる。
レモンサワーは氷を大きめにすると炭酸が長持ちする(気がする)。ビールは背の高いグラスの方が香りの立ち上がりがいい(気がする)。
科学的根拠はさておき、「今日はこっちが正解だったな」と自分で決められるのが、ひとり飲みの自由。

つまみは“ご褒美”より“組み合わせ”で選ぶ

ハイカロリーなものをドーンといく日もある。でも最近は、飲み物との相性で決めるのが楽しい。
ビールなら塩気強め、サワーなら酸味に寄せる、ワインなら温度を合わせる。
冷蔵庫の手前に置いておくのは、塩レモン、オリーブ、チーズ少し。缶詰を温めて、レモン皮をちょっと削るだけで“研究成功した感”が出る。

“研究モード”は意外とリラックスできる

リラックスしようと頑張ると、だいたい失敗する。
でも「氷は少なめで」「グラスは今日は丸いほう」と、なにか一つだけ意識してみると、自然と集中できる。
その集中が、変な緊張を溶かしてくれる。実験ノートはいらないけど、頭の中には“今日のメモ”が残る。

「氷少なめが正解だった」「缶詰+黒こしょうが優勝」「レモンは薄い輪切りが好き」。
こういうメモは誰にも見せないけど、翌日の自分にちゃんと届く。
次に迷ったときの、小さなガイドになるから。

ひとり飲みを“さみしく”しないコツ

ひとり飲みがさみしくなるときって、だいたい“ながら飲み”してる。無限スクロール、無音のテレビ、意味のない通知。
それを全部オフにして、グラスの結露を見る。炭酸の泡が上がっていくのをぼーっと眺める。
5分それをやるだけで、だいたい整う。たぶん私、忙しかっただけなんだと思う。

夜の片づけまでが一連の儀式

飲み終わったグラスを洗って、水切りカゴに立てる。台拭きでテーブルをさっと拭く。
ここまでやると、翌朝のキッチンが気持ちいい。
“いい夜だったかどうか”は、朝のシンクが教えてくれる。きれいに空いてたら、昨日の私は勝ち。

いつか誰かと飲む夜もまた来ると思う。でも、ひとりで“ちょっと研究”する今の夜が、私は結構好きだ。
次はグラスを替えてみようかな。氷はもう少し大きくして、レモンは少し厚めで。
小さな調整で、今日の機嫌はちゃんとよくなる。ひとりでも、充分いい夜になる。

※本記事はエッセイです。特定の商品・サービスの宣伝を目的としていません。
※内容は筆者の個人的な体験と感想に基づきます。

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